護持会新年度開始

4月10日に極楽寺護持会の資料を各ご家庭にご送付させて頂きました。昨年に引き続き、護持会総会を見送り、書類送付にて令和2年度事業報告と決算報告、令和3年事業計画と予算をさせて頂きました。異例の形での進め方がいつまで続くのか、ウイルス次第ではありますが、護持会会員であるお檀家の皆様と極楽寺の橋渡し役となれるよう、華頂誌やこのブログにて様々な活動をご紹介していきたいと思います。令和3年度も宜しくお願い申し上げます。

さて、例年より早く桜が終わり、雲一つない真っ青な青空に若葉がそよいでいます。土曜日から気温が低く、強風が吹き荒れ、極楽寺参道に立てている「南無阿弥陀仏」の旗も危ないので撤去しましたが、今朝のお天気で4日ぶりに元の位置に戻りました。しばらく安定したお天気が続くようです。田植えが近い農家の方も、農作業のスピードアップし、ご多忙な日々がしばらく続くのではないでしょうか。

さて、今日は小さな話題をお伝えします。

一つ目は、こちら。

お皿に乗っているのは、すべて頂きものや頂き物を加工したものです。一番上が春蘭と胡瓜の塩こうじ漬け、右は小田原のかまぼこ、下がふきのとうの梅肉煮です。ありがたい事にお寺はお檀家様やそのご親戚の方などから、いろいろなものを頂戴します。有難く頂戴しているのですが、たまたま3品が揃い、春の一皿になったので写真を撮りました。

春蘭と胡瓜の塩こうじ漬けは、住職がお檀家様に月参りをした際に話題になり、頂いてきたものです。春蘭の花がこんなにおいしい漬物になるとは予想外でした。かまぼこは、仏具を修理してくれている業者の方が、関東へ出張に行った際のお土産としていただきました。ふきのとうの梅肉煮は先代からの調理法で、普通は味噌和えが多いのですが、極楽寺では、一度湯がいたふきのとうをきざみ、梅肉と煎り酒で煮詰めたものです。ふきのとうはお檀家様のご親戚から頂戴したものです。また、梅肉も煎り酒も頂きものですから、この写真に写っているのはお皿以外は頂きものという、お寺ならではの幸せです。晩酌のあてとして、ちょっとほろ苦い春の息吹を有難く頂戴しました。

次は、可愛いアマビエ様のお菓子です。昨年の今頃は、「アマビエ」と聞いても、なんで「甘えび」が疫病退散になるの?と勘違いをしている新潟県民も多かったものです。今は、もう当たり前になり、極楽寺でも昨年アマビエ様の疫病退散祈願祭を行いました。幸い、極楽寺では、寺もお檀家様でも新型コロナウイルスに感染したとお聞きしませんし、行事も縮小しながらも無事行うことができましたから、霊験あらたかだったと、ありがたくも微笑ましく思っております。このお菓子は、親戚より住職の喜寿のお祝いに頂戴したものです。アマビエ様のお菓子を頂き、元気に寺役に励んでおります。

最後は、参道入り口のヤマツツジです。まだ花が開いたばかりですが、この陽気が続けばすぐにでも満開になり、鮮やかなオレンジ色の花を見せてくれると思います。満開になりましたらまたご紹介したいと思います。桜、椿、雪柳、白木蓮と続き、ヤマツツジが咲きました。極楽寺の花はこれでしばらくお休みで、6月に入ると墓地の塀際にそって植えてある紫陽花、そして7月には参道真ん中にある百日紅が咲くことになります。庭らしいものが無い極楽寺ですが、折々に花が咲きますので、お墓参りにお越しの際、足を止めてご覧いただければありがたいと存じます。

新型ウイルスの猛威は続き、新潟県でも新潟市を中心に感染が広がり、警戒が続いています。変異ウイルスの若者層への広がりが目立つような気がします。新潟市は首都圏との往来も多く、また学生や会社員など活動が活発な地域ですから、多いのは当然と思います。ウイルス自体は見えないのですから「ウイルスの隣にいる」という意識を持つしか方法はないような気がします。ウイルスは人の欲望にくっついて動きます。旅行したい、会食したい、宴会したい、カラオケしたい、みんなで騒ぎたい、その「したい」という欲望をちょっとだけ我慢して、何とか明るい未来を手に入れたいと思います。

日本の社会活動を動かしながらウイルスを予防するという方法。変異ウイルスを前に形勢不利の状況になっております。ワクチン接種が目前に来た今、なんとか医療従事者と国民の頑張りでより良い日常を一日も早く取り戻したいと思います。もう少し、頑張ってみましょう。