極楽寺の百日紅

極楽寺は三条市の市街地にあり、また寺院によくある立派な庭園もない為、あまり樹木がありません。風情のないお寺ですが、それでも四季折々いろいろな花が目を楽しませてくれます。

これからは何と言っても参道中央にある百日紅です。梅雨明けには満開になり、お盆の間中濃い紅色の花を咲かせ、お参りの皆様を迎えしています。今年は、長雨で気温が低く開花が遅くなっています。その上うどん粉病が発生し、なんとも気の毒な状態です。植木屋さんに消毒剤を散布して頂いたのですが、白く小麦粉を吹いたような葉っぱ残念ながら回復はしないようです。

そんな可哀そうな状態の百日紅の花がようやく開きました。これから梅雨明けして暑くなれば、きれいな花を咲かせてくれると思います。

次にご紹介するのは、いつも草取りの話題に出てくる中庭です。立派なモチノキがあったのですが、雪害で折れてしまい龍の髭だけの面白みのない庭なのですが、それでも時々珍しい草花を発見して嬉しい気持ちになります。
まずは、龍の髭の花です。薄紫のはかなげな花が葉っぱの間にたくさん咲いていました。これがあの碧色の美しい龍の玉になるのかと驚きました。こんな風にまじまじと見た事もない草だったので、こんなきれいな花が付くのかと新しい驚きでした。

最後は、ねじり草です。モチノキがある頃は、この庭の何か所かに生えていたのですが、伐採して土を入れ替えて姿を消していました。今年発見し、雑草と間違えて抜かないように大事にしていたところ、ピンク色のきれいな花を咲かせてくれました。今はこの1本のみですが、種が飛んで何とか増えてくれないかと期待しています。

一度は下火になったと思った、新型コロナウイルス感染症の感染者がぐんぐん増加してきました。毎日ニュースで発表される感染者数を見て不安に思うのですが、そもそも感染症を完璧に封じ込めるのは難しい事であると、今までの幾多の感染症との戦いでわかっている事です。完全に都市をシャットダウンしても、人が再度動けばまたウイルスも動き拡散します。このグローバル化した社会の中で、どの国ともどの都市とも交流しない生活など成り立つわけもありません。

「ウイズコロナ」新型コロナウイルスと共に生きる社会。それはワクチン開発と治療薬の確定まで続く覚悟が必要と、皆が言っている事です。ウイルスがそこにいる、という事を意識して過ごす日々を辛抱強く続けなければなりません。手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスの確保、三密の回避。この基本にもう一度立ち返り日々過ごしていきたいと思います。