本堂屋根雪下ろし

寒波が通り過ぎ、ようやく気温が上がり始めました。少なくとも週末までは氷点下の気温から脱出できそうで、ホッとしました。

この晴れ間に、本堂大屋根の雪下ろしをしていただきました。降り続く予報が出ていた9日(土曜日)にお檀家様でもある、栃木板金さんに予約をしておきました。雪下ろしが必要になると一斉に業者さんに依頼が殺到しますので、早い方がいいと連絡をしました。12日現在の予報ではしばらく降らないので、ここで雪下ろしをしないという判断もあるかと思いますが、極楽寺の本堂は100年以上たっておりますので、早めに負荷を減らした方がいいといつも早めに雪下ろしをしています。

朝8時に7名で作業を開始し、午前中で本堂大屋根と下屋、玄関周りの雪下ろしを完了しました。肩の荷が下りたような安心感です。庫裏は昭和60年に作られているので、この程度では雪下ろしの必要はありません。

この2枚は、作業前に撮った写真です。上は2階から墓地を眺めた写真、すぐ下が玄関です。下は中庭の写真です。

2階の写真と同じ場所から、すこしスマホを右に向けて取りました。左下が玄関です。

青い雨ズボンの方は、本堂の大屋根の右の下屋を空ける作業をしています。下が中庭です。これから、屋根の雪を中庭に落としていきます。

大屋根の雪が下屋につながっていましたが、そこを落とし、次に大屋根の雪を落としていきます。

雪はいつも、草取りの模様をお伝えしている中庭に落とします。作業をされている方が、この前、雪下ろしをしたの2018年とどっちが多いだろう、と話をされていました。雪はこの前の方が多いのですが、この雪は実質4日間で降ったもの。短時間での降雪としては今年の方が多いと思います。また、中庭にその当時あった大きなモチノキがその時折れてしまい伐採しましたので、障害物なく雪を放り込めるので、作業は大変しやすかったと思います。あっという間に中庭は雪で埋まりました。

廊下から見た、中庭です。冬囲いが無ければ雪がガラスを押して、割れることもあります。冬囲いは、毎年必要なわけではないけれど、降ってから作業したのでは間に合いませんから、毎年出費には目をつぶって冬囲いを施すわけです。さて、この雪はいつ消えるでしょうか。

御拝は2018年の大雪の際に、瓦が雪に引っ張られ落ち、雨樋も壊れてしまったので、丁寧に下ろして頂きました。さほど広くないと思っている場所でも、全部下ろしていない段階でこれだけの量ですから、屋根の雪は下から見たよりも、多く積もっているものだと思いました。

本堂南側下屋も今回は下ろして頂きました。普段ならお天気になり自然落下するのですが、今回は日中の気温も氷点下だったため、そのまま残っていましたので、下ろして頂きました。長い氷柱ができていました。

玄関に落とした雪を綺麗に積み上げて頂き、玄関開通です。2メートルくらいあるでしょうか。

本堂の屋根の雪下ろしが終わりました。この写真を見ると、どうやら黒松の頭が雪の重みで折れたようです。これほど大きな松になると雪吊りは困難なのでそのまま冬を迎えるわけです。枝折れは残念ですが雪国の宿命です。6月の剪定作業できっと石翠園さんが綺麗に形作ってくれると思います。

3度目の寒波が過ぎました。しかし新潟県の感覚で言うと、これからが雪本番です。もう一度雪下ろしをするような降り方をするのではないかな、と住職に言ったら、住職は「もう終わりだろう」と。近所の大黒亭のラーメンを賭けました。さぁ、どっちが勝つでしょうか。そんな冗談も、天気予報で雪マークが無いのと、本堂の屋根の心配がなくなったから言えるものだと、作業を行ってくださった栃木板金さんに感謝です。