デゴイのアマビエ 三条の大工道具

今日は、珍しいものをご紹介します。

デゴイというアメリカの民芸品のような鳥の置物を見たことがありますか?三条市では坪源さんという会社で作っており、イベントなどに出品していましたが、今は店売り中心のようです。住職が店の前を通った際、「アマビエあります」の看板に惹かれ購入してきたものが写真の「アマビエデコイ」です。

三条市は、古くから釘・鑿・鉋など大工道具を作っている方が多く、それを金物商が全国に行商という形で売り歩いていました。今はそれが発展して金物卸が数多くあり、またホームセンターの本拠地があるわけです。有名なコメリも本社は新潟市ですが、一号店は三条市です。またホームセンタームサシは現在も本拠地を三条市に置き、全国展開しています。

その大工道具の中で、墨壷(すみつぼ)というものがあります。現在墨壷は大工道具よりも観賞用だったり、大工さん達の縁起物として扱われているようです。坪源さんはその墨壷をを作っていた会社です。墨壷が実際に使われていたころはシェアの90%が三条市で作られていたという事です。墨壷が現場で使われなくなり、木製品の加工が得意という事で、この鳥をかたどった「デコイ」を製造販売するようになったわけです。その坪源さんが「アマビエ」を作り販売しています。

今、世界中で新型コロナウイルスが蔓延し、最初に感染爆発があった、中国、ヨーロッパ、日本などは感染が下火になりましたが、南半球では今まさにパンデミックが起きています。グローバル化の現代社会では、自国だけが安全ならそれでいい、というわけにはいきません。世界中の人と物が動きそして経済活動が回っていくのです。まだまだ油断できない新型コロナウイルスです。もう終わったと思わず、もう一段気を引き締めて注意深く過ごしていきましょう。

疫病退散の願いを込めて、日本中がアマビエ様に頼っています。何とかこの災禍が一日も早く終息するように願う日々です。