雀の朝食

極楽寺は毎日5時起床、5時半朝勤行と一年中朝のルーティーンは決まっています。最近は、雀の餌やりという作業が増えて、すべの仏様に新しいお水を御供えしていると、ちゅんちゅんと餌の催促が聞こえるようになりました。住職が姿を現すと、もう枝垂れ桜の枝にはスタンバイしている雀がたくさん見受けられるようになりました。

餌は、今どきの事ですから、住職がポチポチとネット注文したカナリア用の餌を餌場に置いて、そっと離れます。人が近づくと、さっと飛び立ちますが、最近は少し慣れて、近づいても遠くまでは飛び立たず、お地蔵様のあちこちや、桜の枝にとまり、人がいなくなると、戻ってきます。朝のお勤めが終わるころには、餌は無くなりますが、地面に落ちたものを食べによく姿を見せるようになりました。

いろいろ難しい時代で、小さな生き物が愛おしく、小さな命を見つめるのが安らぎになり、毎朝の楽しみになっています。