北帰行近づく

二月も半ばを過ぎ、日が長くなり春が近づいてきたと感じます。しかし、依然気温が低い状態が続き、毎日寒さに震えています。もう、寒いのに飽きたよね、そんな会話が口に上るほど、氷点下になる日が多い今年の冬です。寒さがまだまだ厳しい中でも、白鳥は北帰行に向けてせっせと餌を食べ体力をつけています。
新潟県はもともと瓢湖の白鳥餌付けが有名で、たくさんの白鳥が越冬に飛来しておりました。瓢湖だけでなくあちこちで餌付けがされるようになり、ここ三条市でも五十嵐川の上流の下田地区に餌やりをする場所があり、そこにたくさんの白鳥が越冬に訪れています。雪が降る前の晩秋、そして雪が消えて田んぼが見えてきたこの頃になると、たくさんの白鳥が田園地帯に落穂を食べに飛んできます。
三条地区だけでなく、高速道路を走っていると瓢湖や佐潟から飛んでくる白鳥をたくさん目にすることができます。
道路を走っていたらえさをついばむ白鳥がたくさんいましたので、車をとめ車の窓を開けで写真に撮りました。よく見ると羽根が灰色の子どもの白鳥も混じっています。車が通っても気にせずにせっせと食べる姿に、たくさん食べて北への長旅の体力をつけるんだよ、と声をかけたくなりました。


3月になると、良く晴れた日の午前中には、高い空から賑やかな声が聞こえ、きれいなV字になり北へ飛んでいく姿を見ることができます。新潟で春が来たなと感じるものはいろいろありますが、白鳥の北帰行もその一つです。元気で帰るんだよ、と思いながら空を見上げ、ようやく冬が終わったと感じるものです。
長く続く冬ももうすぐ終わりです。どうか皆様寒さに負けずお元気でお過ごしください。