関東地域 お棚参り法要

極楽寺では、先代の頃から東京のお盆(7月)にあわせて、関東方面のお檀家様へ、お棚参りに回っておりました。先代から現住職にバトンタッチし、令和元年まで毎年7月11~16日頃まで何軒かのお檀家様のお仏壇にお盆のお参りをさせて頂いておりました。令和二年の新型コロナ蔓延から、県境を跨ぐことを制限され、関東お棚参りを中止せざるを得なくなりました。その間、出向けないならば三条でやってみよう、いうことで、極楽寺に於いてご希望のお檀家様のお棚参りを本堂で「お棚参り法要」として3年間続けておりました。

今年制限がすべて撤廃され、住職は今年こそお参りに出かけようと心づもりをしておりました。しかし、丸3年のブランクは、来年80歳を迎える住職にとっては厳しいもので、1人で関東の複雑な交通機関を乗り換えて、お檀家様を一軒一軒お伺いすることに不安を覚えるようになったようです。

そのような事情をお檀家様にお伝えし、引き続き極楽寺に於いて「棚参り法要」を行うことをお許しいただき、本日「お棚参り法要」を行いました。ご遠方のところでは、7月のお盆と8月のお盆があり、8月に供養をしてほしいというご要望もありましたので、本日と来月の2回行う事になりました。

極楽寺全体の行事には入っておりませんが、お盆行事の先駆けとして行った法要の様子をご紹介いたします。

お盆用の飾りつけです。
野菜や果物、御供物を並べて檀を作りました。


御希望のお檀家さまのお盆回向を一軒一軒、心を込めて勤めさせていただきました。


本堂でのお勤めが終わったら、お墓に出て墓経を勤めました。
昨夜から雨が降り続きお墓参りができるか心配しましたが、法要が始まったら晴れ上がり、御希望のお檀家様のお墓参りをすべて行うことが出来ました。誠に有難い事だと感じました。

お墓は、ご遠方でお越し頂けないお檀家様にご安心して頂ける様に事前に墓掃除を行いました。

コロナ禍は社会全体に影響を及ぼす大変な出来事でした。しかし、その中で工夫をしながらより良い方法を見つけ出そうと、いろんな場面で新しい動きが出てきているように思います。
極楽寺でも、以前と同じことを続けられる部分、方法を変えてより良くしていくものと、模索しながら進めております。
この「お棚参り法要」もその一つになれるよう、ご遠方のお檀家様にも安心してご先祖様をお預け頂ける様、努めてまいりたいと思います。