お盆墓参りの夜

昨日は、天気予報が外れ夜まで雨は降りませんでした。代わりに大変な蒸し暑さで往生いたしましたが、暗くなってからのお参りが多いので雨が降らないのは何よりの事でした。

明るいうちに撮った写真と、暗くなってから撮ったものとでは、雰囲気が変わります。お墓には蝋燭を灯しますので、その灯りの柔らかな色合いが、いかにもお盆が来たという雰囲気になります。そんな極楽寺の風景をご紹介します。
まずは、暗くなってから本堂の正面を撮りました。阿弥陀様にライトを当てているので、外からでもお姿が分かります。ご親戚の方など本堂までご焼香に上がらない方も多いので、外から御本尊様のお姿に向かって手を合わせおれました。

まだ明るいうちの墓地の様子です。たくさんお花が上がり、一年で一番賑やかなお墓の様子です。
お墓にお供えするお供物はそれぞれのお宅によって様々です。毎年ご紹介する成田家様は、灯篭を飾り、御供物もお団子を菰を敷いたハスの上に置くという、伝統的な形です。
ハスの葉の上にはお団子、茄子などが定番ですが、亡き人がお好きだったお菓子などを置くお宅もあります。最近は、お参り後御供物を持って帰るようにというご寺院もあるようで、お花だけお供えするという形の方が多いような気がいたします。極楽寺では、御供物は15日夜にお片付け致しますので、そのまま置いて頂いております。

 


日が暮れて、蝋燭の灯りが優しい光を放つ墓地の様子です。


最初にご紹介した成田家様の墓地も灯篭に明かりが灯り、幻想的な風景になります。灯篭は、毎年の手入れも大変で、また灯りの燈心も入手が困難になり、このような形で続けて下さるお宅はもう何軒もありません。お墓参りの風景も、その時代にあった形に変わっていくのだと、墓地を見回して感じています。


極楽寺では、コロナ禍以来、夜の墓参を午後8時までとさせて頂いております。また、子どもさんも多くお越しの13日のみ、お車でのお越しをお断りしております。いろいろご迷惑をおかけしていますが、皆様が安全にお墓参りができるようにと、お願いいているものです。今年も皆様ご理解頂き、事故なくお盆お墓参りの夜を終えることができました。誠に有難うございました。